犬は言葉は話せませんが、コミュニケーションをとるために
様々な方法で自分の気持ちを伝えます。このコミュニケーション
の方法が「わん語」で。飼い主さんが読み取ることができれば
、もっと幸せな関係を築けます。1.鳴き声2.しぐさ3.表情
4.行動を確認していきましょう。
耳をすまそう
・犬は人に対して「ク~ン」と鳴いたり「ワン」と吠えたり
話しかけるように声を使います。犬同士のコミュニケーション
では鳴き声をあまり使いませんが、人はすぐに反応を返して
くれるので、交流の手段として活用しています。
ただし、毎回応えていると、要求があるたびに鳴いて訴える
ようになるので注意が必要です。
Q1:ワンワン、キャンキャン吠えるのはなんて言ってるの?
A:警戒や興奮している時です。
犬が「ワンワン」「キャンキャン」と吠える理由の一つは
警戒です。自宅に近づいてくる不審な気配を感じて飼い主さん
に知らせています。もう一つは、うれしくて興奮を抑えきれない
ときです。どちらも平常心ではない気持ちのあらわれと理解
しましょう。
Q2:「ク~ンク~ン」と鼻声のときはなんて言ってるの?
A:要求の意味ですが、応えるのはほどほどに。
鼻声で鳴くときは、飼い主さんにおねだりしたいことがあるのです。
退屈したときにかまってほしくて甘えているのです。散歩に行きたい
、お腹が空いた、家へ帰りたい、と訴えていることもあります。
どちらも要求なので応えすぎには注意してください。
しぐさから読み取る
犬はさまざまなボディランゲージで相手に気持ちを伝えます。
野生時代から受け継がれてきた方法で、互いに意図を読み取って
争いを避けるために使われてきました。人と暮らすようになって
もボディランゲージは受け継がれています。日常的に見かける、
首をかしげたり身体をブルブルと振ったりする仕草にも意味が
あります。
Q1:尻尾を振っているときは喜んでいると思っていたけど違うの?
A:「嬉しいときは右」「嫌なときは左」
嬉しいときには右側に、嫌な時な左側に振ります
大好きなオヤツをもらったときや散歩に行く時などは
嬉しくて尻尾を振ります。でも嬉しい時だけでなく、
実はネガティブな感情の時も尻尾を振るんです。例えば
人見知りの犬が、知らない人を見て尻尾を振っている時
は、知らない人は嫌、苦手、という感情から尻尾を振っ
ているのです。イタリヤの研究チームによると、嬉しい
ときは右側、嫌なときは左側に尻尾を振る傾向があるそ
うです。
Q2:叱っている時にあくびをするのは眠いから?
A:犬はカーミングシグナルで気持ちを伝えます
犬は様々なボディランゲージで相手に気持ちを伝えますが時には
争いを避けるために「カーミングシグナル」と呼ばれるサインを
出すこともあります。よく見られるのが叱られている時にあくび
をする仕草です。あくびをするのは「そんなに怒らないで」と相
手の気持ちを鎮めようとしているサインなんです。こうしたサイ
ンを誤解して「どうして反省しないの!」と叱り続けると、愛犬
の信頼を失いかねません。注意しましょう。
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