犬を飼っている人はわかると思いますが、犬は人間の気持ちにとっても寄り添います。例えば、悲しくて泣いていたらそっと傍にきて寄りかかったり、あくびをすれば伝染したりと、とても愛らしい生き物です。赤ちゃんがいるご家庭では赤ちゃんが泣いているとやはり、傍にいって寄り添っている動画などもよく見ますよね。
犬は人間の胸の痛みによく気が付く
犬は、人の表情にはあまり注目をしていないことがわかっています。それでも人間の感情をよく読み取ります。
犬は声に含まれる感情のシグナルを理解しているといわれてます。また、人間の匂いから感情を読み取っていて、飼い主さんの心痛には特に敏感です。
飼い主さんがストレスを感じている状態のTシャツと、楽しい状況で着ていたTシャツを嗅がせると、ストレスのTシャツの匂いばかりを嗅いでいました。また、ストレスのTシャツを嗅いでいる時の心拍数も上がったそうです。
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通信教育で学ぶ公益法人が運営するペットの資格【愛玩動物飼養管理士 2級・1級 】人間のあくびは伝染する
誰かがあくびをすると、つられてあくびが出ることがありますよね?これは共感の表れで、見知らぬ人同士より、親しい間柄でよく起こります。人間だけではなく、オオカミ同士でもあくびの伝染は見られます。犬の場合は、犬のあくびだけではなく、人間のあくびも伝染します。
そして、見知らぬ相手より、飼い主さんからのあくびのほうが伝染しやすいことがわかっています。
通信教育で学ぶ公益法人が運営するペットの資格【愛玩動物飼養管理士 2級・1級 】笑い声よりも泣き声が気になるようです
自然な状態で発せられた赤ちゃんの泣き声と笑い声を録音して、拡声器で犬に聞かせた実験があります。
その結果は、どの犬も泣き声がする拡声器に近づいていくことがわかりました。なぜ人間の赤ちゃんの泣き声が気になるのか、この実験だけではその理由はわかりませんでした。以下のような実験を行ったそうです。
1.飼い主さんと知らない人が、できるだけ自然な感じで泣いている姿を犬に見せる。
2.泣き声の比較対象として、同じようにハミングする姿を犬に見せる。
3.飼い主さんが泣く/飼い主さんがハミング/知らない人が泣く/知らない人がハミングの4種類を犬に見せる。
1と2の間に、犬の緊張を解くために飼い主さんと知らない人は穏やかに会話をしてもらう。
☆実験の結果は、飼い主さんが泣いているときには飼い主さんの方に近づき、知らない人が泣いているときは知らない人に近づいていくことがわかりました。
泣き声が耳慣れない音だから近づいて行っているのであれば、ハミングの声にも近づくはずですが、そうはなりませんでした。このことから、犬は、人間が悲しんでいる姿を見ると、おそらく、心配になって近づいていくのだと考えることが自然ではないでしょうか。
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