大間違い！犬が飼い主にもたれかかってくるのは甘えているのではない！

そのうち、愛犬は飼い主にもたれかかってきたり、飼い主が座っていようと構わずに長々と横になって寝たりすることがあります。

やがて愛犬は、ソファで寛ぐあなたに前足で意思表示をしてくることがあるでしょう。じっと上げて待っていれば遊びの誘いですし、膝にのせて動かさなければ食べ物の要求です。

そして、『トントン』と叩くしぐさは『そこをどいて、私が寝るんだから』という愛犬の主張です。

ソファで一緒に寄り添うという段階から、もたれかかるなど体の一部を密着させるようになった時点で、愛犬はそのソファは自分の物と考える様になっています。

事実、あなたがソファにいなくても愛犬がソファを陣取っていることありませんか？そうなっていると、ソファはもう愛犬の物になっています。

ソファに座っているとき、アゴをのせてきたり、飼い主が体を少しずらしてあげたりすると、飼い主より自分の方が序列が上だと認識してしまうのです。

耳の動きは、耳が立っている犬種の場合ははっきりわかります。垂れ耳のプードルやマルチーズ、レトリバー系の犬種の場合はわかりずらいですが、確かに動かしています。

耳を動かすのは、優れた聴覚能力を十分に発揮するため、全方位に動かして音をキャッチし、音に含まれている情報を収集するためですが、同時にその動きは感情を表現することになります。

例えば、レトリバーの耳は、リラックスして寝ている時はダラリと顔の脇に垂れていますが、飼い主から呼ばれたりすると、顔を飼い主のほうに向けて片方の耳の付け根が持ち上がります。隙間を開けて飼い主の声をもっとよく聞き、次の指示を待っているのです。

もし耳が立っている犬種なら、寝ている時は少し横向きになっていた耳が、名前を呼ばれると同時に、ピンと立ちます。

声をキャッチしやすいようにするためです。これらは、聞くという耳本来の役目としての耳の動きですが、犬の感情が分かるのは、耳を寝かせた時。犬は緊張すると耳の根元の部分から後ろに倒してしまうのです。これは垂れ耳も立ち耳も同じです。

さらに緊張が恐怖に変わると、倒した耳が顔にくっついて寝てしまいます。

仲の良くない2頭の犬が出会ったときなど、耳を後ろに引くような形にして互いに唸り声をあげますが、どちらかが耳を寝かせてたとしたら、負けそうな予感で恐怖にとらわれたということです。

あなたがその子の飼い主なら、リードを引いてかばってあげましょう。