愛犬がお腹をみせるいわゆる
ヘソ天。
「あなたに絶対服従なんです」
という意思表示の一方で、い
たずらをしてしまい、叱られ
る前に飼い主さんの前に来て
仰向けになり、「ごめんなさい
」をしているのです。
子犬時代に兄弟とのケンカごっこ
という遊びのなかで覚えるルール
のひとつに、服従を示すしぐさが
あります。
ケンカごっこでは互いに咬みあっ
たり、取っ組み合いをして体力や
攻撃力の強さ、敏捷性などを競う
んです。
そのとき「自分のほうが弱い」と
感じたら、相手にお腹を見せるこ
とで「もう負けです」というサイ
ンを送るんです。
つまり、
愛犬が飼い主の前で仰向けになってお腹を見せる仕草は、「あなたには絶対服従なんです」という意思表示ととらえることができます。
それは、「あなたが大好き。だからいっぱい可愛がって」というアピールでもあります。
ただ、ペットになった犬は、もう
少し知恵をつけています。
叱られる前に飼い主のそばにきて
仰向けになったりします。
また、同居している犬がいたずら
をした際に、「どうか怒らないで
」と懇願する犬もいます。
犬は飼い主に叱られるのがとても
イヤです。「叱られる前に謝っち
ゃおう」といった気持ちなのでし
ょう。
だからといって「もう、可愛いやつめ、今度からは気をつけてね」などと放置してはダメです。
ちゃんと「だめ!」と叱るべきときは叱って、お腹をなでてあげたりはしないことです。このときにお腹を撫でてあげると、謝罪を受け入れたという返答であり、愛犬をつけあがらせてしまうことになります。
増長した犬は「お腹を見せれば、許される」ということを覚えてしまい、いたずらの回数が増えたりする可能性もあります。
愛犬が仰向けになってお腹を
見せた時、もう一つ注意して
おきたいことがあります。
それは、愛犬が「自分は偉い
」と思っているケースがある
ことです。
そうしたとき、お腹を撫でる
のをやめようとすると、催促
するように吠えたり、噛みつ
こうとすることがあるのです。
愛犬がお腹を見せて横たわっ
たとき、それが単純に絶対服
従の意思表示をしているのか
、撫でろ!と命令しているの
かを見極める目が必要になっ
てきます。
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