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コーギーの目の病気
目の病気は外見的な異常が場合はわかりやすいけど、
視力が落ちてきた時などは飼い主でもなかなか気づけない
です。もしいつもと違う行動が目についたら、獣医師に
相談することをオススメします。
・睫毛異常（しょうもういじょう）の症状
❕ 涙が出る
❕ 強い光に痛みや不快感がある
❕ 充血する
原因として。
睫毛は、通常、決まった毛根から決まった方向に伸びていきます。
ですが、毛根の場所や伸びていく方向に異常があると、睫毛異常が
起きます。マイボーム腺（睫毛の少し奥にある、脂が出る分泌腺）か
ら睫毛が伸びている睫毛重生、睫毛の伸びる方向が角膜に向かうよう
カーブをして伸びている睫毛乱生、睫毛の先端がまぶたの内側から突
き出すように伸びる異所性睫毛の３タイプがあります。
異所性睫毛はわかりづらく、発見が遅れると角膜潰瘍を引き起こす
こともあります。
治療として。
角膜の表面を刺激している睫毛を取り除く外科的処置を行う。
異常な場所に生えている睫毛を専用のピンセットで数本抜くだけ
で終わることが多いが、両側の眼瞼全体に異常がある場合は、レ
ーザーや凍結凝固治療を行う必要があります。
・角膜炎の症状
❕ 目を痛がる
❕ 涙が出る
❕ 目ヤニが出る
❕ 白目が充血する
❕ 目の光沢がなくなる
❕ 視覚障害
原因として。
角膜は涙液で覆われた透明な膜で、瞳孔と虹彩を覆っている。角
膜炎はこの角膜に炎症が起こる症状の総称。
外傷、ドライアイ、免疫などが原因となる。外傷性は目を擦る、ぶ
つけるの外的刺激で角膜を傷つけて起こる。また、角膜表面を覆っ
ている涙液がドライアイで欠如すると角膜が脆くなるため、容易に
炎症がおきます。
ドライアイの診断までに時間が経過していたり、治療の怠りでメラ
ニン色素が角膜表面に誘導されると、色素性角膜炎になります。
さらに、角膜上皮が欠失すると角膜潰瘍となり、数日で完治する
軽度のものから数か月間治療しても治らない難治性潰瘍まである。
治療として。
診断は、視診、眼圧測定、スリットランプ、フルオレセインなど
の試験紙での角膜染色により診断します。
治療の基本は必要に応じた点眼薬も頻回投与ですが、難治性潰瘍
は原因究明のための様々な検査が必要で、原因除去や治療のために
全身麻酔が必要になります。
・結膜炎の症状
❕ 白目が充血する
❕ 目をしょぼしょぼさせている
❕ 目ヤニがでる
❕ 涙がでる
・原因として。
結膜は瞼の裏側、白目の表面を覆う無色の膜。この結膜に炎症が起こる
ことを結膜炎という。
異物、スプレーなどの薬物、アレルギー、ドライアイ、角膜炎、高眼圧
症、寄生虫、ウィルスの感染などにより、結膜に炎症を起こす。
・治療として。
結膜炎は現発生よりも二時的に発症していることが多いので、原因究明が
重要です。木片などの結膜内異常や、牧場が近隣ある地域多い東洋眼虫と
いう寄生虫は意外と見過ごされている。
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